美髪と健康を取り戻す生薬18選-前編
- 山本 真弓

- 11月25日
- 読了時間: 6分
更新日:11月27日
目次
概要
※注)当事業は、自然健康食品の営業ならびに漢方処方および販売はしておりません。
生薬は、他の生薬との組み合わせで、「症状を原因から改善」することを目的として処方され、漢方薬になります。
美's DNA™ の施術も生薬が複合された商品を使い、漢方効果を手技に利活用しています。
生薬の組み合わせ方や配合比率は、商品の種類別に異なるため、ここでは「頭皮・毛髪編」として、主要生薬18種の効能と主成分を、前編と後編にわけて解説しています。
成分の経皮吸収経路
その前に、気になる成分の経皮吸収経路と、生薬における手技の役割を補足します。
成分は、毛量の多い部位は、毛穴や汗腺等を経由する「付属器ルート」から吸収されます。
顔や首は、角質ルートのうち、細胞と細胞の隙間(細胞間隙(さいぼうかんげき))から吸収されます。
そして、吸収された成分は、徐々に毛細血管に入り込みます。
このプロセスは、湿布薬や塗り薬と同じ理論です。
経皮吸収の詳細は別に解説していきますが、ここでは「身体に塗ったものは毛細血管に入る」という論拠を最も重要視し、生薬の「化学成分被害」に対する補完力を効能で表しています。
生薬における手技の役割
メニュー | 化学成分 | 生薬成分 | 手技 |
ヘアカット | ✕ | ✕ | ◎ |
ヘッドエステ | ◯ | ◯ | ◯ |
フェイシャル | ◯ | ◯ | ◯ |
ヘアトリートメント | ◯ | ◯ | ◯ |
ヘアカラー | ◯ | ◯ | ✕ |
※[図]美容経絡メニュー別・成分属性と手技の違い
生薬における手技の役割は、生薬が作用する「深さ」「長さ」「早さ」にあります。
手技のみの場合、経絡(血管)に無数にある経穴(ツボ)を確実に捉え反応させます。
特に「ヘアカット」は、鍼効果が一番大きいため、髪質がすぐに変化します。
一般的な経絡系マッサージは、「このへん」という感覚で行いますが、経穴は常に動いているため、命中するまでは及びません。
気持ちよさを感じるのは、経絡療法の結果ではなく、マッサージに因るものがほとんどです。
美's DNA™ は、どの手技でも髪の悩み(癖、ボリューム、質感等)や肌効果は数週間、身体的不調は、初回は数日間、(一時的に)改善を持続することが可能です。
さらに、生薬を取り入れた手技は、DNAを作用させるほど深く、再発を防げるほど長く、その場で楽になれるほど早く効果を引き出す役割があります。
美髪と健康を取り戻す生薬18選-前編
1-チンピ(陳皮)
素材
みかんの皮を乾燥させたもの
効能
温熱
整胃、整腸
免疫機能向上
コラーゲン生成補助
抗酸化
ストレス改善、他
主成分
精油
・ B-リモネン
フラボノイド類
・ ヘスペリジン
・ ノビレチン
・ ナリンギン
シネフリン
クエン酸
ペクチン
ビタミンC
カロテン
2-タイソウ(大棗)
素材
なつめを乾燥させたもの
効能
整胃
精神安定
筋肉の鎮静、緩和
滋養強壮
利尿(浮腫)
他生薬の調整役(処方全体の調和)
主成分
糖類
有機酸
トリテルペン
サポニン
ミネラル
・ 鉄分
・ カリウム
・ カルシウム、等
ビタミンB群
・ 葉酸、等
3-モモ葉
素材
桃の葉を乾燥させたもの
[画像出典]かわしま屋
効能
※主に皮膚作用
保湿
新陳代謝促進
抗炎(抗アレルギー)
抗酸化
刺激緩和
抗菌、他
主成分
タンニン
マグネシウム
カリウム
フェノール
アミノ酸
フラボノイド
ニトリル配糖体
4-ショウキョウ(生姜)
素材
ショウガ(生姜)の根茎を乾燥させたもの
効能
※主に免疫、神経、代謝系に作用
温熱
発汗
解熱
整胃
抗菌
殺菌
抗炎
止痛
抗酸化
血流改善
食欲亢進
感冒改善
抗ウィルス
基礎代謝向上
免疫機能向上、他
主成分
ギンゲロール
ショウガオール
ジンゲロン
精油
・ シトラール
・ ゲラニオール
[成分参照/外部リンク]薬用植物総合情報データベース/薬用植物資源研究センター |
5-オウレン(黄連)
素材
オウレンの根茎を乾燥させたもの
[画像出典]神戸薬科大学 薬用植物園/左・右
効能
健胃(整胃)
整腸
抗菌
清熱(解熱)
抗炎
止瀉
不眠
湿疹
肌荒れ
精神安定、他
主成分
ベルベリン(アルカロイド{パルマチン、コプチシン、オウレニン、他})
フェルラ酸
クロロゲン酸
6-ウイキョウ(茴香/英語 フェンネル)
素材
ウイキョウの果実を乾燥させたもの
[画像出典]左右 TSUCHILL・中 東京医薬看護専門学校
効能
健胃
発汗
不眠
瘀血
温感
口臭
消炎
咳止め
消化促進(整腸)
生理不順
下腹部痛
疝痛(腹部激痛)
利尿(浮腫)
月経前症候群症
母乳分泌
乳児夜泣き
更年期(のぼせ等)
料理スパイス(葉茎)
主成分
精油(アネトール)
モノテルペン(フェンコン、ピネン、リモネン)
フェニルプロパノイド(エストラゴール)※女性ホルモンに類似
7-シャクヤク(芍薬)
素材
シャクヤク(芍薬)の根を乾燥させたもの
[画像出典]右 東邦大学 薬学部付属 薬用植物園
効能
鎮痛(急な腹痛等)
鎮痙(こむら返り等)
抗炎(肌荒れ等)
婦人科系(血流改善)※
★生理不順
★生理痛
★不正出血
★貧血(めまい等)
★頭重感
★神経系(イライラ)
★ストレス(精神的・うつ等)
主成分
ペオニフロリン
安息香酸
タンニン
フラボノイド
※シャクヤク代名詞:女性疾患の救世主
8-ニンジン(高麗人参)
素材
ウコギ科の多年草・高麗人参(オタネニンジン)の根を乾燥させたもの
※注)野菜の人参はセリ科の多年草
[画像出典]漢方media
効能
滋養強壮
疲労回復
体力回復(病中病後)
免疫機能活性
強抗菌
強抗炎
強抗酸(特に過剰な活性酸素除去)
血管拡張(特に赤血球増産)
血液循環(冷え・浮腫等)
抗ストレス
ホルモン調整
肝、腎臓機能回復
新陳代謝促進
★皮膚、毛髪再生
脂質代謝促進
★コレステロール低下
★糖代謝促進
★中性脂肪抑制
★肥満予防
メラニン生成阻害
★美肌
★保湿
★抗シワ
※作用の中核は10種のギンセノシドに起因
※ニンジン代名詞:全身に作用する万能薬
主成分
サポニン(10種のギンセノシド)
パナキシノール
セスキテルペン
ペプチドグリカン






































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