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「気」は何でできているのか?

  • 執筆者の写真: 山本 真弓
    山本 真弓
  • 9月21日
  • 読了時間: 11分

更新日:4 日前



自分を支配するDNAを操作する「意守」のしっぽをつかむ

~インフォメーション~




[Episode-2] 「気」は何でできているか?

[Episode-3] 自分の「気」を客観的に診る方法





※[意守]:東洋医学の基本概念「気血水」の『気』を集める技法





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「気」の歴史的背景


「気」は苦しみから生まれた概念



「気」は何でできているのか?を知るために、私は、「気」という言葉がいつから存在しているのか?という源流を調べました。



ここでの主体は「気」の効果ではなく、気は何でできているのかの解明のため、「仙人」等の創作物に登場する「気」は取り扱いません。



調べるうち、「気」の源流は、中国の権力闘争(紀元前770~春秋時代)で生まれた考え方の1つというのがわかりました。



ただただ内戦の悲惨な状況をなんとかしたいと思った孔子は、正しい行動を説き、孔子に影響を受けた老子は、正しい在り方を「道(宇宙)」で説いた。




老子が説く道徳経の中に「気」が何かということが文章で明確にされていました。



つまり、「気」は苦しみから生まれた概念だったのです。



ここまでが「気」という概念が生まれた歴史的背景です。


※「気」の漢字の起源はありません。



老子 訳注 老子道徳経 小池一郎著
老子 訳注 老子道徳経 小池一郎著


後に、仏教が中国に入ったことで、道教も2派に分かれましたが、ここでは「気」に焦点を絞るため詳細は割愛します。



孔子から分岐した儒教も、政治的背景から孔子の言葉を都合よくアレンジしたものと考え、私は参考から外しました。




ちなみに仙人に登場する「気」は、健康効果に焦点を当てていますが、第三者が確認することは不可能、かつ、自分自身が感じるものであればプラセボ効果も否めないため、参考から外しました。




「気」は老荘思想の中にあった




老子の「道徳経」の中では「気」についてこうあります。



道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず


訳:宇宙(道)は、エネルギーを持った1つを生み出し、その1つは、陰と陽の2つを生み出し、陰と陽の2つがすべての物質を生み出す。





老子を継承した荘子の「知北遊篇」にはこうあります。



天下を通じて一気のみ


訳:「気」は、それぞれ違った性質のものではなく同一のものである。





さらに、荘子の「斉物論篇」ではこう記されています。



いっさいの有機体は、単一の種に起源を発する。この単一の種が多種多様の持続的な変化を受けて、種々の形態をもつ、すべての有機物を発生させた。このような諸有機物は、突然に変異を遂げたものではなく、時代から時代へと漸次的な変遷を経て変化を被ったのである。




このことは、ダーウィンの「種の起源」に似ていました。


ダーウィンは、「種は神によって創造され、不変である」という考えを覆し、種は時間とともに変化し、分岐していくことを示しましたが、これは荘子の言わんとすることに一致します。



ダーウィン 種の起源 岩波書店
ダーウィン 種の起源/岩波書店


もうひとつ、荘子の教えは、生命の法則にも一致します。


例えば、「ひまわりの種」は、時計回りに34回、反時計回りに15回並んでいます。


サボテンの棘も右回りに13列、左周りに21列と、規則正しく螺旋を描きます。



これら「螺旋」は、「生命の曲線」といわれ、自然界のあらゆるところで観察されます。



何より人のDNAの2重螺旋構造に似ているのです。



人のDNA2重螺旋 黄金比 1:1.618
[画像出典] DNA 2重螺旋黄金比 1:1.618/Photo AC




「生命の曲線」は、人間が最も美しいと感じる黄金比(1:1.618)の形状を自然に描くため、神秘としか言葉がありません。



この形状は、強度を保つためや、効率的に成長するのにとても合理的、かつ、植物が自然界で生存するために必然的に現れたものだそうです。






さらに、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144…という数列。


数字を観察していると、ある法則に気づきます。


どの数も、その前の2つの数を足したものだということがわかるのではないでしょうか。



この数列を「フィボナッチ数列」といい、ほとんどの木は、フィボナッチ数列で枝分かれしていきます。



結局、どれもみな、ある1つが規則通りに動いているだけなのです。



そのある1つが、老荘思想では「気の塊」だと明記しているのです。



こうして、「気」という概念は、老荘思想の中にあることがわかりました。




「気」は何でできているのか?



結局、「気」は何でできているのか?


物理学的に言えば、今の段階では、素粒子17種のうち「光子」が一番有力な候補としか言えません。


しかし、光子であれ何であれ、すべての素粒子は「情報」でできています。



例えば、水素分子2コと、酸素原子1コが引っついたら水分子(H₂O)ができる。

水素原子(1)がリチウム原子(3)にぶつかったら、ヘリウム(2)ができる。

(1+3)ではなく、(1-3)になるのは、質量がエネルギーに変わるため(質量欠損の法則)...等。



結局、世界にあるすべての単語は、人間が管理しやすいように作った呼称にすぎません。


ですから、今後、ダークエネルギーから何が発見されようとも、『宇宙はすべて情報でできている』のです。



その情報の核が、「DNA」です。



つまり・・・


宇宙は同質の気でできている(老子、荘子)


宇宙は情報でできている(情報科学)



どんな情報を持っているのかを証明する分野が、物理学や量子物理学。




ですので、科学的に言えば、「気」は、『情報』でできています。




日本で始めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士の時代は、30種の素粒子がありました。



荘子を愛読する湯川博士は、そのことについて著書「本の中の世界」でこう書かれています。



私は長い間素粒子の研究をしているわけだが、今では30種類にも及ぶ素粒子が発見され、それぞれ謎めいた性格をもっている。こうなると素粒子よりも、先のものを考えなければならなくなる。それは一番基礎になる素材に到達したいのだが、その素材が30種類もあっては困る。それは一番の根本になるものであり、ある決まった形を持っているものではなく、またわれわれが知っている素粒子のどれというものでもない。今までに知っている言葉でいうならば渾沌というようなものであろう。


湯川秀樹「本の中の世界」岩波書店
湯川秀樹「本の中の世界」岩波書店


30種類もあっては困る理由は、「一番基礎になる素材に到達したい」という言葉で理解できました。



どんなものでも根本は1つで、2つあれば根本とは言わないのですね。



さて、ここからは、気が「光子」であるという物理学的な仮説で話を続けますが、光子さえも光子を生んだ根本があるかもしれないということだけは念押ししておきたいと思います。





「気」が幻想である証拠



「気」が光子ならすべての現象は辻褄が合う



金属などの物質に、特定の振動数(波長)以上の光が当たると、電子が放出される光電効果が起こるため、金属表面は光子のエネルギーを受け取りやすくなります。



美'S DNA™のプログラムで使う美容シザーもハサミの金属部分に光子が集まるため、アクセサリー類は外していただいています。



光子は、物質(粒)になるまでは電磁波という波の状態で漂っているので、電磁場となる人体周辺はスマホや指輪など身につけている貴金属類や、指先に(何もしなくても)集まるためです。




手で触ることが一番脳に伝わると実演する、今村大祐先生の動画は、手に集まる光子の情報伝播力の速さがわかります。




光子は、情報伝播力の速さに優れ、かつ、どこでもすり抜け、環境、衝撃、熱にも強いため壊れにくく、特別な装置がなくても扱いやすく、我が道をいく猪突猛進型の性質をもちます。




これは、私たちが扱う「意守(気)」と同じ性質のため、「気」が光子ならすべての現象は辻褄が合うのです。




東洋医学研究所 武田教授の言葉を借りるならば、「屁理屈で2000年以上の歴史がある東洋医学」




地球上に届く光子は、太陽の中で生まれ、過酷で壮絶な旅を、少なくとも10万年以上続けながら、太陽の表層に到着し、地球の大気圏に突入します。





地球にこなかった光子は、違う星に向かって旅を続けるらしく、もしかしたら違う星に知能を持った別の生物がいるのではないか?とも言われます。




光子が見せる嘘の世界



光子の速度は、約30万キロ(地球約7周半)/秒と超高速のため、私たちがモノを認識するまでには少なくとも8分のタイムラグがあります。



つまり、物理学的に言えば、私たちが今見ているモノは、常に過去になります。



また、目は、光子の一種である可視光線を通して物体を色で見ることができます。



しかし、目に見えるすべては、幻想だと量子論では習います。



例えば、下記の写真を見て、真実は白黒だとわかる人はどれくらいいるでしょうか?



幻想-白黒がカラーに見える
[画像出典] Newsweek


オレンジと青のドットを白黒写真の上に配しただけで、カラーに見えてしまうのです。



下の動画は、最後に幻想のトリックがわかります。



[動画出典] brusspup


駅構内にしか見えない下の写真は、ある有名人が重なっているのが真実です。



駅構内に見えるある有名人



写真から少し離れて見ると「ジョン・レノン」が見えますね。




石が積まれただけに見える下の写真は、ある言葉が写っています。(心霊写真ではありません)



石が伝える言葉 遠く離れて見えるカラクリ
石が伝える言葉とは?


遠く離れて見ると、英語で何かを伝えているのがわかりますか?




結局、私たちから成功や幸せを遠ざける最たるものは、自身の固定観念、先入観、主観という思い込み、信じ込みで創られたセルフイメージのせいだったということですね。




つまり、


光子が見せる嘘の世界こそ、セルフイメージという情報なのです。



光子が幻想を見せているのであれば、真実は自分自身の足で見つけなければなりません。



でなければ、幻想を見ながら何を始めても、幻想からは何も始まらないのです。




ポテンシャル(潜在能力、本質)は、「自分本来の純粋な姿=黄金比」の情報をもっています。


その情報は、それぞれ個人のDNA情報にありますが、DNAは進化する時、変異します。



しかし、DNA情報がわかったところで、セルフイメージだけは自助努力でしか変えられません。




小児麻痺を克服された人間国宝 坂東玉三郎師の自助努力は、自己肯定感を上げ下げする薄っぺらい自己啓発などではなく、舞踊の魅力にとりつかれた自身のセルフイメージの結果だと言わざるを得ません。






自己肯定感や自己否定の多くは、本質ではなく言い聞かせがほとんどで、努力するとかしないとか、意識があるうちは、努力が苦しみに変わりやすい。



そういった普遍的な事実を鑑みても、言い聞かせより、自分の信じていることを疑い、改めるほうがセルフイメージはあっさり変わるものです。



逆に、気の流れは他人でも変えることができます。



一番簡単なのは、エネルギーの高い人の側にいるだけで変わることをよく聞きませんか?


逆に、一緒にいるだけで疲れる人は、エネルギーを奪う人(エナジーバンパイア)ですね。





総括



「気」という概念は苦しみから生まれましたが、それは場当たり的な思いつきではなく、種の起源など、宇宙の法則に一致していました。


宇宙は情報でできていました。


情報の核は、DNAでした。


「気」は、物理学的には、『光子』の可能性が高い。


「気」は、科学的には、『情報』であることに間違いありません。





ある人のある教えを熱心に信じ神格化すると宗教化しやすいため、儒教も、年上を敬い、親を尊敬するなどは、孔子の儒家思想を都合よくアレンジした政治的背景がありました。



思想とは、何があっても譲れない自分の信じるものを指すので、思想によって変わる真実は1つとは限りません。




だから私たちは、どこにいっても不変の本質を見抜く力が自助努力で必要なのです。





ビッグバンの後、最初の1秒間が過ぎた時、宇宙には私たちが見ているすべてを形作る材料が揃っていました。



宇宙の温度は下がり続け、次の数分間で陽子と中性子が原子核を創り始めます。




老子と荘子はどうしてこのことをわかっていたのでしょうか?



はじめての原子が誕生したのは、それからさらに38万年後でした。


それから数億年後、原子が集まって星が生まれ、銀河が形成され始めます。


天の川銀河もです。




そして、ビッグバンから90億年以上経て、私たちの太陽が、そして地球が生まれました。




すべての運命は、宇宙の最初の1秒間に決まっていたのです。






ひとつの指輪はすべてを見つけ (one ring to find them)

ひとつの指輪はすべてを統べ (one ring to rule them all)

ひとつの指輪はすべてをとらえ (one ring to bring them all)

暗闇の中に繋ぎ止める (and in the darkness bind them)



私は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の指輪の銘文を思い出していました。



湯川博士のアンビバレントな内情は、「気」を違う言葉で表現できないモヤモヤだったかもしれないと思いながら、私は静かに本を閉じました。



私なら「愛」と表現したい。



幼いころに聞いた「人類みな兄弟」が頭の中でリフレインしているもので...。





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